脱出　パチンコ依存！

日記を書いた後、がっくりして寝てしまった。

夕方のとろりとした甘露アメの色の時間。
崩れこむようにベットへと倒れこんだ。
遠くでこども達が笑う声が聞こえ、意識が遠のいてゆく。

浅居眠りの中で夢を見ていた。
喉が渇いてしょうがない。水をがぶがぶ飲む。しかし喉が渇く。
起きたら7時半だった。
寝たはずなのにぐったりしている。

頭がパチンコの負けていっぱいになる。
弟にパチンコの借金を返済した一万円を今月貸して欲しいと頼む。
弟の顔が曇ったのが分かった。
きっと「またかよ」と思われ信用を益々無くしたのを感じた。

「明日な」と言われ心の中で『申し訳ありません』と誤っている自分がいた。

ここからはかなり重い話になるので見たくない人はご遠慮を・・・。





家は依存症一家なのだ。
父は昔からパチンコ・競馬でギャンブル三昧。
母は生まれる前から鬱っぱくて私が二十歳ぐらいの時には酒を飲んでは絡んできた。
いわゆる共依存なのだと思う。

二十年前は東京に一軒家があった。
父は遺産相続された土地も持っていた。
しかしマトモニ働いていた姿を私は知らない。
年に数回、なんだかわからん設計をしていた。（父は一級建築士なのだ）
しかし大学を出て資格を取った頭があるのにどうして仕事が無かったのだろう。
たぶん土地を切り売りして生活していたのだ。

「凄い財産を残してもらったのに残ったのは借金だった」

結局、東京の土地を売ってチャラにし都落ちで地方へ来た。
働くといっていた父は知らない間に◎百万の借金をしていた。
弟は父の借金を返し私も結婚していたが微力ながら仕送りをしていた。
最後は私が弁護士に頼み債務整理してもらった。
そして残った残金７０万円を弟が返済した。

弟の人生は・・・。家の犠牲になった。

そして今、私と父と母の犠牲になっている。

私は弟に申し訳が立たない。何とか開放してあげたい。
そう思っているのに自分がギャンブルで借金まみれになってしまった。
今の生活を変えて何とかしたい。

そう思っているのに失敗ばかりだ。
父のようにはならない。
しかし今の私は額は違えど父と同じだ。
最低だ。

しかし又立ち上がらなければならない。
私の人生、人より少しだけ波乱万丈。
話し始めたらきりが無いので、又の機会に母との関係を書こうと思う。

湿った風が吹いてきた。
雨が降ってきた。少し寒い。
もう一度立ち上がろう。

[3回]